こんにちは!
「犬猫くらしの相談室」をご覧いただきありがとうございます🐶🐱
獣医師ももです🍑
「猫ってシャンプー必要なの?」
「お風呂をすごく嫌がる…」
「高齢猫はどうしたらいい?」
こんなお悩みはありませんか?
猫は自分で毛づくろい(グルーミング)をする動物なので、犬ほど頻繁にシャンプーが必要なわけではありません。
ただし、ベタつきやフケ、毛玉、皮膚病などがある場合は、シャンプーや部分的なケアが役立つことがあります。
また、高齢猫や肥満猫では、うまく毛づくろいできなくなることもあり、その時はお手伝いが必要になります。
今回は、
・猫にシャンプーは必要?
・シャンプー頻度
・正しい洗い方
・嫌がる時のコツ
・洗わないケア方法
・動物病院へ行く目安
について、わかりやすく解説します🐱

猫にシャンプーは必要?
猫ちゃんはもともとグルーミングをする習性があるため、健康な短毛猫さんでは、ワンちゃんのように「毎月お風呂に入れなきゃいけない」というわけではありません。
ご家族に猫アレルギーの方がいて必要な場合や、老人ホームなどに出向くセラピーキャットちゃんでは定期的なシャンプーをしていることもありますが、猫ちゃんの健康と言う観点からはシャンプーは必ずしも必須ではないのです。
一方で、
・長毛種
・皮脂が多い子
・毛玉ができやすい子
・高齢猫
・肥満猫
・皮膚病がある子
では、健康や生活の質の維持のため、シャンプーや部分的なケアが必要になることがあります。
人間用シャンプーは使っていい?
基本的にはおすすめしません。猫と人では皮膚の性質が異なるため、人用シャンプーでは刺激が強すぎることがあります。
また猫は体を舐めるため、成分によっては刺激になる可能性もあります。猫には猫用、もしくは動物用シャンプーを使用しましょう。
ちなみに勤務先では、猫ちゃんにはこちらのシャンプーを使用することが多いです。低刺激でいい香りなので、猫ちゃんにも優しいですし、ご家族様からも好評だったりします。
ブラッシングが大切
シャンプー前には、できればブラッシングをしておきましょう。毛玉や抜け毛が多い状態で洗うと毛がさらに絡まったり、乾きにくくなる原因となるばかりでなく、汚れが落ちにくく、すすぎ残しも増えてしまいます。
特に長毛猫種さんでは、ブラッシングの有無で仕上がりがかなり変わります。
また、シャンプーしない子でも、ブラッシングを行うことで、被毛の汚れを落としたり、毛玉予防や皮膚の血行改善にもつながると考えられているので、積極的に実施したいケアのひとつです。
ブラッシングでは、皮膚を傷つけないように先端が丸いブラシがおすすめです。
ブラッシングが苦手な子は、ラバーブラシを使用してみるのもいいかもしれません。それでも受け入れてくれない場合は、もちろん無理はせず…

猫のシャンプー方法
① ぬるま湯で優しく濡らす
水が苦手な子も多いため、いきなりシャワーをかけると驚いてしまうことがあります。シャワーは弱めにし、体から離れたところでまずはお湯を出してみましょう。大丈夫そうなら、今度はシャワーを直接当てず、シャワーヘッドを体に沿わせるように流すと刺激が少なくなります。
熱いお湯は皮膚刺激となり、乾燥や痒みの原因になることがあります。このため、お湯は36℃前後のぬるめがおすすめです。
② シャンプーを泡立てて優しく洗う
ゴシゴシ擦るのではなく、“泡で包むように洗う”イメージが大切です🫧 強く擦ると皮膚を傷つけてしまうことがあるため、優しく洗いましょう。
特に、
・わき
・お腹
・しっぽ周り
・足先
・口元
は汚れがたまりやすい一方で、触られるのを嫌がる子もおりますので、無理せず優しく洗ってあげましょう。
普段から、触ってあげる、おやつをあげながら触るなどで、体の様々な部位を触られ慣れておくと、こういった機会にストレスになりにくくなりますよ。

③ しっかりすすぐ
すすぎ残しは、フケ、ベタつき、かゆみなどの原因になることがあります。毛の表面だけではなく、皮膚までしっかり流すことが大切です。
④ タオルドライをする
まずはタオルでしっかり水分を取ります。ゴシゴシ擦るよりも、押さえるように拭くのがおすすめです。
猫はドライヤーが苦手な子も多いため、タオルドライを丁寧にするだけでも負担がかなり変わります。速乾タオルを使ってもいいですよ。

⑤ 必要に応じて低温ドライヤーで乾かす
長毛猫や毛量の多い子では、半乾きによって毛玉や蒸れの原因になることがあります。
ドライヤーを使う場合は、
・冷風〜低温
・優しい風で、顔に直接当てない
・距離を離す
ことが大切です。
特にお腹やわき、内股などは乾き残しが多く、毛玉ができやすいため注意しましょう。
手に風がかかる状態でドライヤーを操作すると、高温になった時に気付くことができるのでおすすめです!
余談ですが、昔々、獣医学生の頃の話、うちの子はドライヤーが苦手でした... 初シャンプーはすりすりしながらご機嫌にこなし一安心。でも、最後の最後、ドライヤーのスイッチを入れた瞬間、台の上から飛び降りてしまいました。事故を防ぐため、なるべく低い位置で、とにかく優しく、優しく、ゆっくりやること。私の教訓です😅
猫は「洗わないケア」も大切
猫では、シャンプー以外のケアが役立つことも多くあります。
例えば、
・ブラッシング
・蒸しタオルでの部分拭き
・ドライシャンプーの使用
などです。
特にシニア猫さんでは、無理に全身シャンプーを行うより、負担の少ないケアをこまめに行う方がいいこともあります。
「毎回ちゃんと洗わなきゃ」と頑張りすぎなくても大丈夫です🐱
毛玉がひどい時は病院やサロンに相談を
猫では、毛玉が強く絡まってしまうと、自宅で取るのが難しいこともあります。
特に、
・お腹
・わき
・内股
・しっぽ周り
などは毛玉ができやすい場所なので、ときどき触って確認してあげましょう。
小さな毛玉や嫌がらない子であれば自宅で取ってしまって問題ありません。一方で、大きな毛玉を見つけた場合は、無理にハサミで切ろうとすると、皮膚を傷つけてしまう危険もあります。
動物病院では、ハサミやバリカンなどで皮膚を切ってしまったというご相談も時々あります。多くは自然治癒しますが、時には縫合が必要になることも…
こんなときは無理せずに、
・動物病院
・猫対応のトリミングサロン
で毛玉カットだけをお願いすることも可能です。予約が必要な場合もありますので、行く前に連絡してみてもいいかもしれません。
また、猫さんを受け入れているサロンでは、性格やストレス具合を見ながらではありますが、
・サマーカット
・ライオンカット
などに対応している場合もあります。
特に長毛猫で、毛玉ができやすい子や、肥満などでグルーミングが苦手な子、暑がりさんでは選択肢のひとつになることもあります。
もちろん、猫さんはトリミング自体が大きなストレスになることもあるため、「その子に本当に必要か」を考えながら無理なく行うことが大切です。
シャンプーを嫌がる時のコツ
短時間で終える
長時間になるほどストレスが大きくなります。完璧を目指しすぎず、短時間で終えることも大切です。
できれば2人で行う
1人が猫を安心させながら、もう1人が洗うとスムーズなことがあります。
無理に押さえつけない
強い恐怖体験になると、次回さらに嫌がるようになることがあります。興奮が強い場合は、一度中断することも大切です。
部分洗いだけでもOK
汚れやすい場所だけ洗う方法もあります。特に、おしり周り、足先、あご下などは部分ケアだけで皮膚の状況が改善することもあります。

こんな時は動物病院へ
フケやベタつき、脱毛、赤み、かゆみがある場合は、皮膚病が隠れている可能性があります。また、触られることを極度に嫌がる場合には、関節痛などが関係していることもあります。
これに加え、嫌がってしまい安全にケアができない場合には、思い切って動物病院に相談してみましょう。

まとめ
猫のシャンプーは「必要な時に無理なく」が大切!
猫では、健康な短毛種さんなら定期的ななシャンプーが必要ないこともあります。
一方で、
・長毛猫
・高齢猫
・肥満猫
・皮膚病のある子
では、シャンプーや部分ケアが役立つことがあります。
また、大きな毛玉を見つけてしまった場合には、
・動物病院での毛玉カット
・猫対応サロンでのトリミング
・ライオンカットなどのサマーカット
が選択肢になることもあります。
ただし、猫さんはとても繊細で、ストレスを感じやすい動物さんです。そのため、
・短時間で行う
・無理をしない
・洗わないケアも活用する
ことが大切になります。
「最近グルーミングしなくなった」「ベタつきやフケが気になる」「自宅でのケアは難しそう」場合は、早めに動物病院へ相談しましょう🐱🫧
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